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TOP最新施工事例のご紹介 > 愛知県某市 - 製造メーカーとしての独り言


製造メーカーとしての独り言

設計事務所さん(役所さん、消防署さん)へのお願い

◆その1
近年において、訓練棟での引揚げ救助板た目盛板・降下板を設計される場合に、ランニングコストから考えて材質を耐水ベニア(耐用3〜5年)からフレキ板(耐用20〜30年)を指定して採用されるケースが多くなってきています。
又、最近訓練棟を設計される時、外壁材にアスロック材やALCを指定してよくお使いいただいていますが、その際に、訓練施設を取り付ける為の強度的な配慮がなされていないように思います。
少し前の図面も、厚み60mm程度のアスロック材に、専用アンカーにて壁面重量 (約1200kg) の目盛板を取り付けるような指示図面でした。
引揚げ救助板の部分も同様でした。
よく説明をして(相当な重量になりますので)、かなりの補強を入れる図面に変更していただきましたが、後からの図面変更となりその費用をどの様に工面するのか、非常に苦労しました。
ちなみに フレキ材16m/m仕様で下地鉄骨を含めると、総重量1000kgをオーバーします。

◆その2
材質として 目盛板・引揚救助板・降下板共、耐久性やランニングコストを考えると、フレキ板仕様がベストだと思われますが、その取付方法において詳しく図面にて支持なされていない為、CD案として前面よりタップビスにて、取付するような提案がよくなされています。
その時に、フレキ板の材質が理解されていない為、役所さんも設計事務所さんも承認してしまう事が多々あります。
毎度も製造に携わってきたメーカーからすると、非常に危険です。
フレキ板は無機材ですが、反りが出ます。
製造にするにおいては、ボルトナットで確実に止めることをお奨めします。
3×6サイズ 16m/mだと1枚50kgです。上から落ちてくることを想定すると恐いです

◆その3
引揚げ救助板について、訓練棟の3F部分にシャッターを取り付ける図面をよく見かけます。
上部のやぐら組との兼ね合いがあり、非常に取り合いが難しいのですが、最近も見かけた図面もそうだったのですが、シャッターを持ち出して、引揚救助板の全面に取り付ける仕様となっていました。
屋内であれば問題ありませんが、外部では持ちません。
何度も事故を起こしているのに、なぜか同じような図面が各地で採用されています。
シャッターの下部が、開いている為風が吹くとはらみます。
台風や季節風の風が吹くと、簡単に吹き飛びます。非常に危険です。

◆その4
訓練金物について、これは工事を施工される建築屋さんに言えることですが、金物自体を安易に考える傾向があります。
訓練を行う方法を、よく理解されていない為の起こることですが、何tかかっても耐える仕様でなければならないのに、普通に手すりをつける様に金物屋さんに発注されていることがあります。
少なくとも 1tや2tの耐荷重が必要であるのに、何もデーターを示さないままなんとか持ちこたえるだろうと、普通の金物感覚で施工されています。
その場合は当然の事ながら、オールアンカー施工であったり、ケミカル施工だったりするわけです。
基本的には、アンカーボルト埋め込み仕様が原則です。
そして厚みやまた溶接等も注意が必要です。
SUS仕様の溶接は薄くなります。
その部分を見越した方法が必要です。
当社は、工場にて強度テストを行ってから出荷しております。

*この他 いろんな事があります。疑問点があればメールかTELして下さい。
大抵の事は、御返答できると思います。
作図も行っていますのでご相談ください。

◆防火衣ロッカーの取り組み
平成13年度出荷分より、防火衣ロッカーの塗装をメラミン焼付塗装から紛体焼付塗装に切り替えました。
又 当社のロッカーやその他当社の備品においては、古くなった製品は引き取りさせて頂きます。(引き取り保証)

◆独り言
最近困ったことが起きています。
他の業者ですが、防火衣ロッカーの大きさは同じにして鋼板の厚みを薄くすることで金額を安くしようとする動きです。
又 補強をなくして、製作することもあります。
外部からは、解からない様にしてコストをカットしているのですが、当然の事ながら強度は落ちます。
嘆かわしい事です。

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